MINIの米国法人、MINI USAは20日、「iフォン」や「ブラックベリー」といったスマートフォンから簡単にロードサービスが呼べる「MINIロードアシスト」を、全米のMINIユーザーに無料提供すると発表した。
このサービスは、自動車メーカーとしては初の試み。MINI USAは全米のMINIの顧客に、MINIロードアシストに対応したアプリケーションソフトの無料配布を開始。顧客はスマートフォンを所有していることが前提となるが、専用サイトにアクセスし、ソフトを携帯電話にダウンロード。ナンバープレートや車体番号、氏名、住所などのデータを入力して、登録作業は完了する。
バッテリー上がりやパンク、ガス欠などのトラブル発生時には、携帯電話に表示される不具合箇所のボタンを押すだけでOK。そうすれば、MINIの提携するオールステートロードサイドサービス社のオペレーションセンターに自動接続。ナンバープレートや氏名、故障箇所などの情報、GPSを利用した車両の位置データが自動的に送信されるので、最寄りのロードサイドサービスがスピーディに駆けつけられる仕組みだ。その際には、到着までにかかる所要時間の目安も案内される。
対応する携帯電話はアップル社のiフォン、カナダのリサーチインモーション社のブラックベリーの一部機種。MINI USAは「スマートフォンと連携したロードサービスは、世界初の取り組み」と胸を張る。
新車販売の大幅な伸びが見込めない米国では、顧客の満足度を高めるサービスの有無が勝敗を分ける。今回のMINIの新サービスも、顧客の囲い込み戦略のひとつといえそうだ。