トヨタ自動車が4日に発表した2010年3月期の第1四半期(4 - 6月期)連結業績は、世界販売(小売ベース)が前年同期比25%減の179万6000台と落ち込み、営業損益は1949億円の赤字となった(前年同期は4125億円の黒字)。
売上高は円高の影響もあり、38.3%減の3兆8360億円となった。純損益は778億円の赤字だった(前年同期は3636億円の黒字)。
一方で、通期に8000億円を目指す緊急収益改善策が順調に進展していることなどから、通期および中間期の業績予想は上方修正した。
東京で会見した伊地知隆彦専務は「昨年来の厳しい環境が続いているが、在庫調整の進展や新型プリウスの好調などで少し明るくなった」と述べた。もっとも世界市場の動向については「自律的な回復に向かうのか、まだ先が読めない」と、慎重な見方を示した。