アキュラの最上級SUV、MDX がフェイスリフト

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米国ホンダは28日、『MDX』の2010年モデルを発表した。フロントマスクの変更やハンドリングの向上などの改良を施している。

現行MDXは2代目モデルで、2006年に発売。全長4844×全幅1994×全高1732mmの堂々としたボディに、3列シートを採用。アキュラブランドの最上級SUVに位置づけられる。北米でのライバルは、BMW『X5』、メルセデスベンツ『Mクラス』、フォルクスワーゲン『トゥアレグ』などだ。

2010年モデルは、フロントマスクを一新。グリルやボンネットは新デザインとなり、アキュラブランド共通の顔つきに進化した。サイドシルやテールランプ、19インチのアルミホイールも変更され、新鮮さをアピールする。

エンジンは引き続き、3.7リットルV6「VTEC」。2010年モデルでは、スロットルレスポンスや中低速トルク、燃費などを向上。最大出力は300ps、最大トルクは37.3kgmを発生する。米国EPA(環境保護局)燃費は、市街地6.8km/リットル、高速8.9km/リットルと、従来よりもそれぞれ0.4km/リットル改善した。

トランスミッションは5速ATに代わる新開発6速AT。ステアリングホイールには、パドルシフトが装備される。足回りはドイツ・ニュルブルクリンクでのテストにより煮詰められ、パワーステアリングの改良やリアトレーリングアームの補強を実施。ハンドリング性能を引き上げた。

インテリアは、オプションの「ミラノレザー」の使用面積を拡大。前席ヘッドレストを新デザインとした。LED照明やレザーステッチの新採用により、高級感を高めている。また、8インチ液晶モニター、リアビューカメラ、ナビゲーションシステム、オーディオ、後席モニターなど、オプションのグレードアップも図られた。安全面では、「VSA」(ビークル・スタビリティ・アシスト)のチューニングを見直し、滑りやすい路面上での急加速時に、トラクション性能を10%引き上げている。

商品力を磨き上げたアキュラMDX。高級SUVの不振が続く米国市場で、存在感をアピールできるか注目される。

《森脇稔》

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