【新聞ウォッチ】日立製作所、5社の完全子会社化で再建へ

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年7月29日付

●トヨタ、マーケティング会社新設、販売現場の声開発に反映(読売・8面)

●車、電機復調の動き、政府支援策が追い風(読売・8面)

●5社子会社化を発表、日立社長「10年度には黒字化」(読売・8面)

●自動車国内生産、全社が前年割れ、上半期、過去最大の減少率(朝日・10面)

●中田・横浜市長「投げ出し」見えぬ真意(朝日・35面)

●インド、企業生産に回復の兆し(日経・9面)

●ホンダ、米の二輪車生産終了 30年の歴史に幕(日経・11面)

●新型ガソリンエンジン、日産、英工場で生産(日経・13面)

●トヨタ紡織、宮城にシート工場、受注回復見込み先行投資(日経・13面)

●日野自、218億円の赤字、4-6月期最終(日経・17面)

ひとくちコメント

日立製作所がリチウムイオン電池など手掛ける日立マクセルなど上場子会社5社を完全子会社化すると発表した。

5社とも8月20日にTOB(株式公開買い付け)を開始し最大で2790億円を投じ、出資比率を全額出資に引き上げる。27日付の日経朝刊が1面トップで特報したのを受けて、28日、川村隆会長兼社長が記者会見し、正式発表した。

2008年度に国内製造業で過去最大の7873億円の連結最終赤字に陥った日立グループ。「電力、環境など社会インフラと情報通信を融合させて新たな事業を創造するため、中核グループ会社との一体運営を強化し、10年度に改革の成果を刈り取り、必ず最終損益を黒字化する」(川村会長兼社長)と強調する。

ひと昔前、旧財閥系の日産自動車が経営危機に直面した時、「好調なトヨタとの差は系列のデンソーと日立の違い」と言われたことがあった。その巨艦・日立がようやく重い腰を上げて「復活、再生させる」と意気込むが、名門企業のプライドを捨て切れるかどうかも見守る必要がある。

《福田俊之》

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