日立は10月6日、京都大学と共同で、都市や地域などのコミュニティごとの多様な価値観をリアルタイムに反映しながら、仮想発電所(VPP)を安定的に運用できる新たなシステム制御技術を開発したと発表した。
従来のVPP制御は運用コスト削減などの固定的な目的指標を前提に最適化されており、経済価値に限定せずに地域住民の価値観をリアルタイムで柔軟に反映することは困難だった。
今回開発した技術は、3つの要素技術で構成される。まず、モデル予測制御(MPC)技術により、数理モデルをベースに将来の挙動を予測しながらフィードバック制御を行い、発電設備や蓄電池など複数のエネルギー設備資源を動的に配分する。