GMオンスターの新サービス…盗難車を安全に停車

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GMの100%出資子会社で、米国とカナダで車載テレマティクスサービスを提供するOnStar(オンスター)社は21日、「ストールンビークルアシスタンスサービス」を開始すると発表した。

オンスター社は1996年に営業をスタート。万一の事故や故障などの際に、自動的に緊急通報を発し、GPSを使って自車位置を正確に知らせるサービスの先駆けとなった。現在、オンスターはGMの50車種以上に搭載。北米で販売するGM車には、ほぼ全車に1年契約でオンスターが付帯しており、現在の加入者数は550万人を超える。2008年11月には緊急時の自動通報が10万回に達した。

今回始めた「ストールンビークルアシスタンスサービス」は、盗難の被害に遭った際、車両を無事取り戻すこと、そして盗難車による事故を減らすことを念頭に導入された。

その中核技術が「リモートイグニッションブロック」だ。GPSを利用して車両の正確な位置を把握。遠隔操作でエンジン回転数をアイドリング付近まで下げ、速度をダウンさせる。そして、一度エンジンを止めると、2度と始動できない仕組みが取り入れられた。

FBI(アメリカ連邦警察)の調べによると、2007年に米国で発生した車両盗難被害の届け出件数は、109万5769台。28.8秒に1台が盗まれている計算だ。盗難車と警察のハイスピード・カーチェイスは年間3万件以上も発生しており、追跡中に事故を起こし、年間300人以上が死亡している。

オークランド警察のマーク・ブシャール氏は、「オンスターの新サービスは、盗難車による事故を減らすのに効果的。市民の安全を守ることにつながる」と歓迎している。

オンスター社のチェット・フーバー社長は「リモートイグニッションブロックは、オンスターの技術進化を示す好例。我々は今後も顧客の望むサービスを提供していく」とコメントしている。

オンスターのこの新サービスは、2009/10年モデルのGM車に適用。オンスターによると、契約者の97%がリモートイグニッションブロックの導入に関心を持っているという。米国とカナダで一気に普及する可能性がある。

《森脇稔》

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