アウディジャパンから13日に発表されたアウディ『A5カブリオレ』は、キャンバス生地と軽くて丈夫なフレームの組み合わせで、クーペと同等の静かさなどを実現しているが、車重は「A5 3.2TFSIクワトロ」の1670kgよりも増える。
発表時点では、2010年度燃費基準をクリアするための調整などから、車重についての数字は資料になかったが、同社によれば200kg前後増えるという。ちなみに欧州仕様の乾燥重量を比べるとクーペ(6速ティプトロニック)の1575kgに対し、カブリオレ(7速Sトロニック)は1785kgで、210kgの増加となっている。
この理由のひとつは、ボディの一部に高張力鋼板を使用したり、各部補強パーツ(強化Aピラーなど)の追加や、ポップアップ式ロールオーバーバーといった安全装備などによる。
ポップアップ式ロールオーバーバーは、クルマの横転の可能性を検知すると、0.25秒以内にリヤシート後方に備えられたロールオーバーバーが飛び出し、高強度Aピラーとの間でドライバーの頭部まわりを確保する。
剛性感と安心感を備えたオープンカーだが、ソフトトップを閉じると、同社は「雨が降ったときなどは、傘をさしてドライブしているような気分がする」と話す。“アンブレラ付きA5”である。