英国ロータスカーズは9日、『エリーゼSC』を大手レンタカー会社、ハーツのイタリア支社に納車したと発表した。イタリアのハーツでは、7月中旬から貸し出しを開始する。
エリーゼSCは『エリーゼ』のスーパーチャージャー仕様。ミッドに置かれるエンジンは、トヨタ製の1.8リットル直4にスーパーチャージャーを追加したもので、220ps/8000rpmの最大出力と、21.6kgm/5000rpmの最大トルクを発生する。903kgの軽量ボディと6速MTとの組み合わせにより、痛快なハンドリングを実現。日本での価格は680万円だ。
このスーパーハンドリングマシンが、ハーツのレンタカーに登場。フェラーリやランボルギーニの地元、イタリアでの貸し出し限定というのが、お国柄を反映している。ハーツが昨年導入したプレミアムカーレンタル、「ハーツファンコレクション」での貸し出しとなる。
ロータスのマイケル・キンバリーCEOは、「ハーツとの合意は大変うれしい。ワールドクラススポーツカーの走りを気軽に楽しんでほしい」とコメント。ハーツ・イタリアのGiuseppe Caminiti氏は「レンタル車種の充実が実現。ロータスの協力に感謝する」と述べている。
レンタカー仕様のエリーゼSCは、ボディカラーにイエローを採用。バケットシートには「Hertz」のロゴが添えられた。ローマのロータス販売店のAndrea Manniディレクターは、「レンタルした顧客がロータスに興味を持ち、ディーラーに足を運んでくれれば」と期待を寄せる。
この夏、イタリア旅行を計画している人は、検討の価値のあるレンタカー。ただし、くれぐれもスピードの出し過ぎには注意されたい。