プロダクションカー世界ラリー選手権(P-WRC)などで活躍している新井敏弘が率いるアライモータースポーツ(群馬県伊勢崎市)は、このほど、世界に通用するラリードライバーの育成を目的とした若手ドライバー育成プログラムを本格的に展開する、と発表した。
同社はすでに、2006年から若手育成プログラムを立ち上げ、志が高く前途有望ながらトレーニングの機会が少なかった若手ドライバーに対し、ラリー競技出場のサポートを行うとともに、ラリードライビングのトレーニング合宿などを行っている。
住友ゴム工業、エンドレス、テクノイル・ジャポンが、プログラムを開始した3年前から支援していた。そして今回のラリー北海道から、スバルのモータースポーツ活動を統括するスバルテクニカインターナショナルが新たに支援する。
このプログラムでは、7月10 - 12日に北海道・帯広で開催される全日本ラリー選手権第5戦ラリー北海道で、2人の若手ドライバーをサポートする。
本年日本国内で開催される唯一の国際イベント、FIAアジアパシフィックラリー選手権・ラリー北海道と併催される同ラリーは、世界を目指す若者にとって、一線級のドライバーと同じコースを走り、テクニックやノウハウを吸収するチャンス。新井敏弘自らが、若手ドライバーへ直接指導を行なう。
新井は、この活動を始めたきっかけは、「私が世界に進出できるようになった経験を生かし、国際的に通用するドライバーを育て、ラリー界を更に活性化する事が私の使命だと考えたからだ」という。