【新聞ウォッチ】トヨタ、GM合弁解消の波紋

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気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。

2009年7月1日付

●全日空1500億円増資へ(読売・1面)

●GM、トヨタと合弁解消、豊田新社長に試練、米工場単独継続か精算か(読売・9面)

●東国原氏、入閣で調整、首相、分権担当を検討(毎日・1面)

●暫定税率、民主「来年4月廃止」岡田幹事長、代表に譲歩(毎日・1面)

●トヨタF1開催撤退、日本GP業績不振で来年以降(毎日・28面)

●首相あす内閣改造、反麻生勢力、退陣要求を加速(産経・1面)

●1000円 お盆は木・金も、国交省正式発表(産経・11面)

●社説:GM合弁解消、協調から競争の時代に(東京・5面)

●国際自動車、事業許可取り消しか(東京・28面)

●新車販売の減少幅縮小6月、1割前後のマイナスに(日経・11面)

●日産、ベトナムで生産、年末から、地元企業に委託(日経・11面)

●一部工場の休日出勤、トヨタ、ホンダなど展開(日経・11面)

ひとくちコメント

ゼネラルモーターズ(GM)が米カリフォルニア州にあるトヨタ自動車との合弁工場「NUMMI(ヌーミー)」の事業運営から撤退することを決めた。事実上の合弁解消である。

今後は「GMに逃げられたトヨタの対応が焦点」となるだけに、きょうの各紙も「継続、精算悩むトヨタ」(朝日)という内容の解説記事が目を引く。

日経によると「7月中にも存廃の結論を出す方針だ」としており、「トヨタにとってホンダなどに出遅れた北米現地生産の足がかり」という張富士夫会長の談話を取り上げた毎日を除くと、各紙は「新社長が就任早々に厳しい二者択一を迫られる試練に直面した」(読売)などと、豊田章男社長の「重要決断」(東京)にスポットを当てている。

もっとも、30日付の産経は「章男社長就任1週間」のコラムを掲載。「豊田佐吉記念館には就任10日前に父親とともに訪れた」との書き出しはあったが、この間、渡米したという話は伝わっていない。章男社長が「現地・現物主義」を掲げるなら、自らGMに出向き“トップ交渉”を申し入れたら局面が変わった可能性もある。NUMMIは叔父の豊田達郎氏が初代社長に就任、章男氏もかつて副社長を務めたが、その合弁事業が章男社長の就任直後に25年の幕を下ろすというのは何とも皮肉である。

《福田俊之》

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