F1生誕の地、伝統のシルバーストーンで行われるイギリスGP。母国レース制覇に燃えるブラウンGPの前に立ちはだかったのは2強の一角、レッドブルだった。
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは苦戦するブラウンGP勢を尻目に、前日の予選を別格の速さでポールポジションを獲得。ベッテルはスタートを決めると後続をどんどん突き放し、レース半ばで走りを抑える余裕の展開。最後まで後続に20秒もの大差をつけたままチェッカーフラッグを受け、自身3勝目をマークした。
3番グリッドスタートのチームメイト、マーク・ウェーバーも最初のピットストップで前を行くルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)を逆転して2位に浮上。レッドブル・レーシングは雨の第3戦中国GPに次ぐ、2度目の1-2フィニッシュを決めた。
3位にはバリチェロ。4位には11番スタートながら最初のスティントを長めに設定したことが功を奏したフェリペ・マッサ(フェラーリ)が入った。以下、ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、キミ・ライコネン(フェラーリ)が入賞。また、フォース・インディアのベテラン、ジャンカルロ・フィジケラが10位に入る健闘を見せている。
自己最高の5番グリッドを獲得し期待されたウィリアムズの中嶋一貴だったが、選択したハードタイヤの暖まりが悪かったせいか順位を落とし、11位に終わっている。