ブリヂストンは、北九州市若松区の北九州新工場で、建設・鉱山車両用大型・超大型ラジアルタイヤ(ORR)を当初予定よりも3か月前倒しして6月から生産開始したと発表した。
国内におけるタイヤ工場の新設は、1976年に操業を開始した防府工場以来33年ぶり。
大型・超大型ORRは、世界的な鉱物資源の生産増加に伴い、ここ数年大型・超大型ORRの需給バランスは大きく乖離しており、中長期的に見ても需要は伸長する見込み。また、厳しい事業環境下にあってもこの分野は堅調に推移している。
こうした状況を踏まえ、顧客の要望により早く応えるため、計画を前倒しして工場を稼動した。
同社では従来、大型・超大型ORRの生産を下関工場でのみ行っていたが、今回の北九州工場での生産開始により、世界中により多くの大型・超大型ORRを提供することが可能になる。
北九州新工場は2012年下期までに生産能力を新ゴム量で日産80トン、従業員数は329人にする予定。北九州新工場は今後も生産能力増強を継続し、2012年下期には下関工場と合わせて生産能力は約3割増となる。