【トヨタ プリウス 新型】走りも交通の流れもリードする

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【トヨタ プリウス 新型】走りも交通の流れもリードする
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トヨタの主力ハイブリッドカー、新型『プリウス』。マスコミ向けの撮影・試乗会では、様々なパターンの運転を試みた。そのなかでも最豪華仕様の「Gツーリングセレクション」では全行程パワーモード、走りも交通の流れもリードするという条件でドライブしてみた。

スタート時、バッテリーは下限に近い下2目盛りまでしかなく、しばらくは充電のためエンジンがかかりっぱなし。燃費は4 - 5km/リットルで推移。これは厳しいと思っていたのだが、しばらくしてバッテリーの充電状態が改善されると、燃費は次第に落ち着いてきた。

出発地の横浜・みなとみらいから本牧ふ頭の末端、シンボルタワーまでのルートは思ったより混み合っており、ゴーストップの連続。その中を、前方の信号の変わり具合などをあまり見越したりせず、気楽に走る。試乗日の午後はかなり暑かったが、オートエアコンの室温を24度に設定し、車内はきわめて快適。

2.4リットル級の総合トルクを発生させるパワーモードでは、少しアクセルを踏み込むと、モーターのみでの走行はすぐに解除され、エンジンが発電を行う。バッテリーと強調してモーターに大電流を送るのだ。実際、加速力はかなり良好。アクセルを少し踏み込んだだけでトルクが出てしまうため、ドライブフィールはデリカシーに欠け、あまり楽しい感じではない。しかし、ぐいぐい加速したいというタイプのユーザーの満足度は相当に高いと思われる。

燃費結果は平均車速19km/hで18.4km/リットル。エアコンをフルに効かせ、運転もかなり遠慮のないものであったことを考慮すると、きわめて優秀な数値である。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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