「初代『アクセラ』は世界中でヒットし、マツダとしては大黒柱。従って2代目アクセラをどうするかは非常に高いハードルでした」と話すのはマツダデザイン本部デザイン戦略スタジオのチーフデザイナー、栗栖邦彦さん。
開発のスタートは今から5年前。クーペルッキング、ワゴンライク、非常にアグレッシブに見えるものなどいろいろな方向性を模索した結果、「5ドアHBは機能とスポーティさを高いレベルで両立させました」。
「たとえば、非常にアグレッシブなデザインだったとしても、後方視界が悪い、荷物が積めなさそうといったネガティブ要素があるとお客様は逃げてしまいます。セダンにおいてはスポーティかつ洗練された強い存在感が必要でした。セダンのメイン市場はアメリカです。アメリカのフリーウェイで、この強い存在感が無いと埋没してしまうのです」
「また、デザインの一貫性ということで、『アテンザ』、『デミオ』と続けてきました。これは実はコンセプトカー『NAGARE』に通じているのです。力強いフロントフェンダーからウェッジしたキャラクターを統一テーマとして訴求しようとしています。今回のアクセラも同様なテーマを持たせました。このように一貫性を持たせることで、一目見てマツダデザイン、マツダのクルマだとわかることを狙っているのです」