ベントレーは10日、『グランドベントレー』のティーザーキャンペーンを開始した。同車は『アルナージ』の後継に当たるベントレーのフラッグシップで、今夏正式発表される。
ベントレーは新型の詳細について、ほとんど公表していない。「英国高級車の伝統とベントレーのポリシーを表現した最上級サルーンで、英国クルー本社で開発と生産を行う」とだけ、明らかにしている。また、公開された写真はフロントの一部のみ。抑揚の効いたボンネットのラインや「フライングB」のフードマスコットが確認できる。
ベントレーは2008月10月、アルナージの最終モデル「ファイナルシリーズ」を発表しており、グランドベントレーがアルナージの後継車なのは間違いないところ。新型はアルナージよりも車格を引き上げ、ロールスロイス『ファントム』やダイムラーの『マイバッハ』と競合するハイエンドサルーンになるという。
関係者によると、シャシーにはアウディのスペースフレーム技術が導入され、全長とホイールベースを伸ばし、後席の居住性がアップ。約50年の歴史を持つV8は、ついに新規設計に移行。スーパーチャージャーかツインターボで過給され、『コンチネンタルスーパースポーツ』と同じく、バイオ燃料にも対応するという。さらに驚くのは、ブガッティ『ヴェイロン16.4』のW16型ユニット搭載も想定している点だ。
新型グランドベントレーのデビューは、8月12日に開幕するペブルビーチコンクールドエレガンスが有力。なんとも豪華かつ高性能なフラッグシップサルーンの登場だ。