新日鉄、シールドトンネル工事用高耐力セグメントを開発…京王電鉄が初採用

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新日鉄、シールドトンネル工事用高耐力セグメントを開発…京王電鉄が初採用
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新日本製鉄は3日、鋼殻と中詰めコンクリートを一体化したシールドトンネル工事用高耐力セグメント「コンクリート中詰め合成セグメント」を開発し、京王電鉄が進める「調布駅付近連続立体交差工事」(土木)第4工区シールドトンネル工事で初めて採用されたと発表した。

コンクリート中詰め合成セグメントは、鋼殻と中詰めコンクリートとを「く」の字形状に曲げ加工した縦リブで一体化した画期的な合成構造セグメント。このためトンネルに作用する土圧・水圧などの外力に対しては、鋼殻とコンクリートが一体として抵抗する。

合成構造化することでセグメントに作用する外力を中詰めコンクリートでも抵抗することが可能となり、従来の「SSPC」(コンクリート中詰め鋼製セグメント)と比較して鋼材使用量を20 - 40%削減でき、セグメントの低コスト化が図れる。さらにSSPCと比較してセグメントの厚さを10 - 30%薄くすることが可能なため、シールドマシン径の縮小や掘削土量の削減が可能となり、シールドトンネル工事のトータルコストを低減できるとしている。

新日鉄は今後計画される地下鉄、道路、共同溝、雨水幹線、地下河川の中口径から大口径のシールドトンネル分野でコンクリート中詰め合成セグメントの持つ薄肉高耐力、高品質、高い耐衝撃性などの特長を活かして需要拡大を図る構えだ。

《レスポンス編集部》

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