三井物産とJALが物流事業で業務提携

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三井物産と、日本航空インターナショナルは、物流事業で業務提携することで合意した。

三井物産グループが持つ海上貨物輸送を中心とした物流ソリューションサービスと日本航空グループが持つ航空貨物輸送サービスで協業し、相互補完しながら、両社の機能を活用したトータルサービスを顧客に提案・提供することで、サービス向上と競争力強化を図る。

両社は、両社共通のブランド名「バリュー・アップ・イノベーション・パートナーズ by 三井&JAL」として、実輸送者ならではのスペース確保や輸送品質の信頼性、技術をベースに、ロジスティクスファイナンスなどの付加価値機能を組み合わせた、バリューチェーン全体の価値向上を実現する物流ソリューションサービスをご提供する。7月1日から両社のグループ会社が営業活動を開始する。 

三井物産は、海上貨物を中心に内外重要拠点に輸出入、保管配送ネットワーク基盤を構築している。また、総合商社の強みを生かし、国際物流に伴う決済代行機能の提供や、顧客ニーズの高い地域で物流拠点や配送網を構築するなど、独自の物流事業を推進している。

日本航空は貨物便22地点、旅客便44地点に展開「こだわりの輸送品質」で航空貨物輸送サービスを提供してきた。また日本航空グループの100%出資子会社であるジュピターグローバルリミテッドも世界22カ国60都市に拠点を設けて航空貨物の営業活動を展開している。

物流事業は、一貫輸送ニーズに応えることができる総合物流サービス体制の構築が求められている。両社は景気低迷で物流需要が世界的に大きく減少する中で、海上輸送・航空輸送にとどまらず、サービス領域を拡大させて顧客のバリューチェーン統合を提案できる仕組み作りが不可欠であるとの考えで一致した。総合商社の物流部門と航空会社という枠組みを超えて、一貫輸送ニーズに対して、両社の持つ特徴、機能を融合させることで、単なる輸送提供に留まらない「バリューチェーン全体の価値向上につながる輸送サービス」を提供するとしている。

物流事業で日本の総合商社が航空会社と業務提携を結ぶのは初めて。

《レスポンス編集部》

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