豊田自動織機は21日、トヨタ自動車の新型『プリウス』に、同社が新開発したハイブリッド車用PCU(パワーコントロールユニット)の冷却器が搭載されたと発表した。
世界で初めて、パワー半導体と冷却器を直接接合する技術を開発し、冷却機構のサイズを従来の3分の1に小型化した。
PCUはハイブリッド車のモーターを駆動するためにバッテリー電圧を昇圧し、直流電圧から交流電圧に変換するユニットで、小型化するには発熱によるエネルギーロスの抑制が課題となっている。
新開発の冷却機構は、パワー半導体を直接冷却することで熱抵抗を下げ、冷却性能を33%向上させた。昭和電工と協力して開発した独自のろう付け技術により、従来は難しかったパワー半導体の直接接合を可能した。冷却機構を小型化したことで、PCU本体も大幅に小型化された。