三菱化学は14日、植物由来のポリカーボネートの開発及び量産化に向け、福岡県北九州の同社黒崎事業所内にパイロットプラントを建設すると発表した。
三菱化学は、持株会社である三菱ケミカルホールディングス中期経営計画“APTSIS 10”の育成事業である「サステイナブルリソース」の一つとして、バイオプラスチックの開発に取り組んでいる。
今回開発したバイオポリカーボネートは、光学特性に優れ、耐光性や表面硬度等に高い機能を有した植物由来の透明耐熱エンジニアリングプラスチックで、ポリ乳酸を原料とした植物由来プラスチックと比べ大幅に耐熱性・耐久性に優れる。今後、最先端の光学・エネルギー関連部材又はガラス代替用途等拡大が見込まれる市場への展開が期待されている。
同パイロットプラントでは、バイオポリカーボネートの量産化に向けた実証研究を実施する。着工は2009年6月、完成は2010年4月を予定。年300tの生産能力を見込む。