今年3月に千葉県我孫子市内で発生した軽傷ひき逃げ事件について、千葉県警は7日、印西市内に在住する16歳の少年を自動車運転過失傷害や道路交通法違反容疑で逮捕した。ネットオークションで購入したクルマを無免許で乗り回していたという。
千葉県警・我孫子署によると、逮捕された少年は今年3月8日の午前9時55分ごろ、我孫子市下ケ戸付近でワゴン車を無免許運転。信号待ちをしていた乗用車に追突する事故を起こし、このクルマを運転していた65歳の男性に打撲などの軽傷を負わせたにもかかわらず、逃走した疑いがもたれている。
同署が軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始したところ、現場から約400m離れた場所に放置されている容疑車両を発見。ナンバーは外されていたが、車台番号から所有者を割り出して事情を聞いたところ、このクルマは名義変更を行わないまま所有者の友人に譲られていたことが判明。その友人もネットオークションに出品していたことがわかった。
クルマは事故直前の今年3月5日に3万5000円で落札されており、その落札者を追跡したところ、16歳の少年であることが判明。任意聴取の結果、ひき逃げ容疑を大筋で認めたことから逮捕した。
警察では少年が年齢を偽ってオークションに参加したものとみて、入手の経緯についてさらに調べを進めている。
