ダイハツ工業の箕浦輝幸社長は26日の決算発表の席上、国内生産の体質強化の一環として本社がある大阪府池田市の池田工場について、5月から2本ある組み立てラインを1本に統廃合する計画を明らかにした。
これにより同工場の生産能力は月2万台から1万5000台に縮小される。5000台の能力減に伴い、軽自動車の生産の一部を滋賀工場に移管する。ライン統合による投資はごくわずかであり、今期中に合理化効果で吸収できるとしている。
また、統合に伴って余剰となる生産要員は滋賀、京都工場に転籍させる計画。また、生産技術などの一部要員については「インドネシアやマレーシアの工場に派遣、海外の体質強化にも貢献してもらう」(箕浦社長)方針だ。