住友金属工業と豊田鉄工は14日、「高効率クラッシュボックスの開発」で文部科学省から2009年度科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞開発部門を受賞したと発表した。
クラッシュボックスは、自動車のフレーム先端に配置され、衝突時に変形して衝突のエネルギーを吸収、乗員の安全を確保する部材。両社は、新たな設計思想に基づいたクラッシュボックスを開発し、大幅な軽量化とエネルギー吸収量の増加による燃費と衝突安全性の向上に加え、製造コストの削減を達成した。
この大幅な軽量化と優れた衝撃吸収性能を両立したクラッシュボックスは、トヨタ自動車の『ヴィッツ』やマツダの『アテンザ』など、実車に多数採用されており、これらが高く評価され、今回の受賞となった。