イタリアの最高級スポーツカー、そして価格は2000万円台…といえば、多くの人はフェラーリを思い浮かべることだろう。
ということは、アルファロメオ『8Cスパイダー』とフェラーリのV8モデルをライバル車として比較検討する人もいそうだ。
たとえばフェラーリの『F430スパイダー』は、F1マチックのモデルで2755万円と価格的にも近い(8Cスパイダーは2650万円)。エンジンは8Cの4.7リットルに対してF430は4.3リットルと排気量こそ若干異なるものの、どちらもV型8気筒で、パフォーマンスも近い水準だ。
しかし、フィアットグループオートモービルズジャパンで広報部長を務めるサラ・セレリ氏はいう。
「このレベル(価格帯)のクルマになると、ライバルはいないですよね。他車と比較するのではなく、気に入ってくれた人が指名買いしてくれるのだと思います。」
そういった意味では、この8Cはアルファロメオのブランドイメージをより高いステージに上げる待望のモデルなのかもしれない。
余談だが、8Cはマセラティ・グランツーリスモとメカニズム面での血縁関係が深い。そういった事情もあり、サービス拠点としてマセラティのサービスセンターも指定している。