アウディジャパンのドミニク・ベッシュ社長は、24日の新型『S4』と『A4 2.0 TFSI クワトロ』の発表会で、「1万6691台を超える販売を行う」、「過去最高のプレミアム輸入車シェアを獲得する」という、アウディ100周年となる今年の目標に変更がないことを強調した。
ドミニク・ベッシュ社長は「アウディの今年1月からの登録実績は、前年比で1月がマイナス23%、2月がマイナス18%、3月はマイナス5%となる予定」と前年割れ傾向が和らぎ、自動車不況と言われる中でアウディは改善傾向に向かっていることを示した。
その上で「今年は過去最高数の販売をするという目標は変更しない」と強調、バブル期の1990年に記録した1万6691台を超える販売に挑む考えに変わりはないという。
また、もう一つの目標であるアウディのシェアについても「輸入車市場は今年の1-2月で対前年比マイナス34%となる中で、アウディはマイナス20%にとどまり、輸入車市場でのシェアは1.4ポイント上昇の8.0%、プレミアム輸入車では3.6ポイント上昇の16.5%となった」とし、過去最高のプレミアム輸入車シェアを獲得という目標も変更なしとした。
今年、目標を達成できる要因としては、すでに3モデルを発表し、全体で8モデルが登場予定というアウディ全体でのラインアップ拡充と、A4の好調を挙げた。A4はプレミアムミッドサイズセグメントの中で2008年は対前年比37%のアップを記録しており、今回のS4とA4 2.0 TFSI クワトロのラインナップ追加や、自動車に関する数々の賞の受賞で、成長を継続できるとした。
なお、A4全体の今年の販売目標数は7000台、そのうちS4は5月発売にもかかわらず1割となる700台、3月発売のA4 2.0 TFSIは2000台を販売する予定という。