サーブはジュネーブモーターショーで、ステーションワゴンの『9-3コンビ』(日本名『9-3エステート』)をベースに車高をアップし、悪路走破性を高めた『9-3X』を披露した。
駆動方式は4WDの「XWD」(クロスホイールドライブシステム)を採用。このシステムには「TTD」(電子制御トルクトランスファーデバイス)と「eLSD」が組み込まれ、FF走行を基本にスリップを検知すると、即座に後輪にトルクを分配。多少のオフロードなら走行できる性能を備える。
エンジンはガソリンが2.0リットル直4ターボ(210ps、30.6kgm)。2500 - 4000rpmで最大トルクを引き出す扱いやすさと、0-100km/h加速8.2秒のスポーツ性を併せ持つ。ディーゼルは1.9リットル直4ツインターボの「TTiD」(180ps、40.8kgm)。圧倒的なトルクとCO2排出量144g/kmという環境性能の高さが自慢だ。トランスミッションはガソリン、ディーゼルともに6速MTと5速ATを設定した。