【ジュネーブモーターショー09】インフィニティからスーパーカー 登場

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ジュネーブモーターショーでインフィニティは2シーターのラグジュアリークーペ・コンセプト『エッセンス』を発表した。

ボディサイズは全長x全幅x全高が4720mmx1960mmx1310mm、ホイールベースは2800mm。

インフィニティとしては初のガソリンハイブリッドモデルで、フロントエンジン後輪駆動のFRレイアウト。ツインターボ化された3.7リッターV6のVQエンジンは、単体でもホースパワー440psの力強さだ。エンジンとトランスミッションの間には160psと通常の2倍のトルクを発揮する円盤状の「3Dモーター」を配置。リチウムイオンバッテリーはトランク下に搭載された。燃費は8リットル/100km、CO2排出量は190g/kmだ。

ルイヴィトンとのコラボとして注目を集めたのは専用のラゲッジセット。トランクを開けると、二つのブリーフケースが乗った大型トランクがフロアごと後方にスライドアウトするのもスマートでハイクラスな演出だ。

既に実用化されているDCA(ディスタンス・コントロール・アシスト)とLDP(レーン・デパーチャー・プリベンション)に加え、SCP(サイド・コリジョン・プリベンション)と後方からの衝突に備えるBCP(バックアップ・コリジョン・プリベンションを組み合わせた「セイフティー・シールド」と呼ばれる全方位からの衝突予防に対する新しい技術)など、セーフティーサポートのテクノロジーも最新鋭のものが厳選されている。

現時点ではあくまでもコンセプトカーの位置づけで、量産の計画はないが、将来のインフィニティブランドのプロダクションモデルに影響する新しいデザインランゲージであることは間違いない。

デザインコンセプトについて、青木護プロダクトチーフデザイナーに聞いた。

「一言でいうならば『パワーオブネイチャー』です。表現の源として波、炎、砂漠のうねりといった自然が持つ力強さといった強い動きを意識。ボディサイドやフェンダーセクション等随所に波のモチーフを取り入れました。もちろんこれまでインフィニティが用いてきた毛筆の力強さー『ブラッシュ・ストローク』と呼ばれる明確な強弱のある彫りが深いラインも、インテリアとエクステリアに用いています。」

「今回採用したグリルやCピラーの新しいテイストを、今後のモデルにも取り入れていけたらと思っています。このコンセプトカーにはインフィニティがいままでやってきたこと、そしてこれからやることの全てを凝縮した『エッセンス』が詰まっているんです。」

《ケニー中嶋》

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