NECが組織改正…スリム化&スピーディに

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NECは25日、厳しい経済環境下で収益力を強化するとともに、景気回復後の市場の変化も見据え競争力を強化するため、組織のスリム化と全社プロセス革新の強化、売上拡大に向けた営業力の強化、新たなサービス・製品提供を実現する組織体制に4月1日付けで刷新すると発表した。

同社と関係会社一体となった「One NEC体制」を確立し、グループの強みを最大限に活かした付加価値の高いソリューションを提供していくとしている。

組織の刷新では、社内の重複機能の排除などによる事業部門、スタフ部門の削減により、組織のスリム化を図るとともに、内部統制・会計基準の進化に適合したシンプル、かつスピーディな体制を構築する。具体的には、現在の9つのビジネスユニット、5つのユニット・スタフからなる組織を7ビジネスユニット、1ユニット・スタフに再編する。事業部レベルの部門数を従来に比べ2割削減し、組織の効率化と固定費の削減を図る。
 
コーポレートの重複機能を整理・統合すると共にシンプルなオペレーションを図るために「知的資産R&Dユニット」を除く4つのユニットを廃止し、コーポレートスタフに統合・再編する。さらに、これまでハードウェアからSI・ソフトウェア領域に拡大してきた生産革新を業務プロセス・IT改革を含めた全社プロセス革新に拡大し、コーポレートスタフ内に経営システム、ソフトウェア生産革新、ものづくり革新、購買・調達機能を集約・強化する。
 
また、営業力強化の一環として、ITとネットワークの融合ソリューション提供を推進するため、営業窓口をシングルウィンドウ化する。このため、これまで事業毎に持っていた営業機能を統合し「営業ビジネスユニット」、「海外営業ビジネスユニット」を設置する。
 
このほか、クラウドコンピューティング時代に適合したサービス事業体制の強化、パーソナルソリューション事業における新事業創出の強化、環境・エネルギー事業を推進する体制を構築する。

《レスポンス編集部》

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