大矢アキオ『喰いすぎ注意』…やれるものなら「ポルシェ・ケーキ」

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大矢アキオ『喰いすぎ注意』…やれるものなら「ポルシェ・ケーキ」
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プリントケーキ

近年日本では、誕生日ケーキに子供の顔などを印刷する「プリントケーキ」が人気のようだ。

それも普及にともなう価格低減効果で、今や2000円くらいから作ってもらえるらしい。それでも子供時代にヤマザキの既製ケーキでしか祝ってもらえなかった筆者としては、なんとも贅沢な話だ。

この技術がようやくヨーロッパでも少しずつ普及してきて、自動車イベントのケーキにも登場するようになってきた。

ボクが確認した最初のものは、2006年春にミラノで行なわれたアルファロメオ『スパイダー』40周年記念のファンイベントである。ケーキの上にエンブレムと記念ロゴがしっかりと載っていた。

アルファに何の思い入れもないウェイターがさっさとナイフを入れようとすると、イベント参加者であるスパイダーのオーナーたちから「ちょっと待ったァ」と声が上がった。そしてまもなくケーキの撮影セッションが始まってしまった。

いっぽうシャンゼリゼにあるシトロエンの新ショールーム「C42」では、昨年あたりからシトロエン車をプリントしたチョコレートが販売されている。

『トラクシォン・アヴァン』、『メアリ』といった歴代車、現行『C6』のアップ&全体、WRCの『C4』、コンセプトカー、さらに日本未発売で三菱『アウトランダー』の兄弟車である『Cクロッサー』……と、車種選択はバラエティに富んでいる。価格は12枚入りで9ユーロ。高いと感じるか安いと感じるかは、シトロエン信仰の度合いによるだろう。

ちなみにプリント技術で思い出すのは、唐突ではあるが霊園だ。イタリアでもフランスでもかなり以前から遺影を転写したタイルを墓石に嵌め込む風習がある。日本より先進的だ。にもかかわらず食べ物にプリントされただけで、みんな目新しく受け取めているのは何とも不思議である。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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