新日本製鐵は、大分製鉄所第1高炉の操業停止を前倒しするなど、減産対応を実施すると発表した。
大分製鉄所第1高炉を改修のため、操業休止するのを当初予定の3月7日から2月1日へと約1か月前倒しする。
君津製鉄所第2高炉は、2月下旬 - 3月上旬目処に、実行準備でき次第、送風を停止することで、高炉の再稼動が可能な状態で休止する「バンキング」を実施する。
コークス炉については、高炉の出銑量の低下にあわせ、これまで実施してきた稼働率の大幅な引き下げに加え、君津、名古屋、八幡、大分各製鐵所のコークス炉の一部について温度を維持しながら休止する「ホットバンキング」を実施する。
同社は、大幅な鉄鋼需要の減少に対応するため、過去経験のない領域での高炉出銑比引き下げや、休風時間延長などによる減産対応を行ってきたが、足下の需要動向を踏まえ、さらに減産の規模を拡大する。同社では今後も、国内外の鉄鋼需要動向に対応し、迅速、適切な生産対応を図るとしている。