アウディとプラダは、コラボレーション企画として2つのブランドによる新たな取り組みを導入すると発表した。スポーツ、文化事業での共同プロジェクトで、各ブランドの持つ強みを組み合わせることを目指す。
最初のプロジェクトは、2009年1月末に開催されるスポーツイベント、マッチレース方式の国際ヨットレース「ルイ・ヴィトン・パシフィック・シリーズ」に参加するヨット「ルナ・ロッサ」の共同スポンサーとなる。
ルナ・ロッサのメインセイルとチームユニフォームには、両社のブランドロゴが表示される。芸術的な美しさ、ヨットのダイナミックな外観、最先端の技術、選び抜かれた素材といった、両社に共通するメッセージをアピールするとしている。
アウディとプラダは、デザイン性や高い品質基準によるラグジュアリーな製品を製造しようとしているという点で一致。分野の違いという垣根を越えて、両社は今年、共同で作業を行う計画だ。
アウディには、文化事業に参加するという長い伝統があり、この伝統は企業理念の中核となっている。プラダも同様の伝統を持ち、1995年には、新進のアーティスト、建築家、映画制作者、哲学者を支援するために、プラダ財団を設立している。アウディはザルツブルグ音楽祭のメインスポンサーとなったのをはじめ、芸術や文化事業のスポンサーになることを通じて、数多くの地域活動の支援・創設に関わってきた。今回プラダと手を結ぶことによって、アウディは、これらの活動を広範囲にステップアップする計画だ。