マセラティは21日、『クアトロポルテ』に「スポーツGT S」を追加した。最大出力440psを発生する4.7リットルV8を搭載する最上級グレードだ。
マセラティは2008年6月、クアトロポルテにマイナーチェンジを実施。フェイスリフトを中心とした改良バージョンが登場した。ラインナップは4.2リットルV8の「クアトロポルテ」、4.7リットルV8の「クアトロポルテS」の2種類だ。
今回発表されたスポーツGT Sは、クアトロポルテSがベース。4.7リットルV8は排気システムの効率化などを主体としたチューニングを受け、最大出力は10psプラスの440psに向上。パドルシフト付きの6速ATはプログラムを変更し、さらに素早いシフトチェンジを可能にした。
パフォーマンスは未公表だが、ベースのクアトロポルテSの0 - 100km/h加速5.4秒、最高速度280km/hを上回るのは確実。足回りは車高が若干低められ、ダンパーとスプリングも固められた。
外観はチタニウムメタリック仕上げのヘッドランプ、ダークカラーのグリルが識別点。インテリアはシートがレザー&アルカンタラになるほか、カーボンパネルを装着して、スポーティかつ豪華な空間を演出している。
スポーツGT Sは2009年1月のデトロイトモーターショーで正式公開。マセラティは「リアルスポーツカー並みの走行性能を持った4ドアサルーン」と語っており、その実力に期待が高まる。