ダイムラーは10日、メルセデスベンツ『Sクラス』に「スプリットビュー」を採用すると発表した。ひとつのモニターながら、運転席と助手席で異なる画面を表示できるのが特徴だ。
システム自体は富士通テンが2005年に開発した「デュアルAVN」とほぼ同じ。液晶パネルの上に特殊な膜(バリア)を張り、TFT-LCDパネルの画像と少しずらして配置することで、見る角度によって違う画面をディスプレイできるようにした。このデュアルAVNは一部トヨタ車にも純正装着されている。
スプリットビューは、ドライバー側がナビゲーション、パッセンジャー側がテレビやDVDというように、異なるプログラムが楽しめる。Sクラスの場合、操作はボッシュと共同開発した「コマンドシステム」と呼ばれるダイヤルで行う。モニターサイズは8インチ。
スプリットビューは2009年夏に行うSクラスのマイナーチェンジを機会に設定される予定だ。