シャープとイタリア最大の電力会社エネル社は、共同で独立発電事業(IPP)について2009年春を目途に合弁会社を設立し、2012年末までに合計189MWとなる複数の太陽光発電所を展開すると発表した。
発電所は、温暖な地域での発電効率に優れている薄膜太陽電池を採用し、南イタリアを中心に設立・運営する。今後、イタリア以外の地中海地域での独立発電事業についても検討して協力関係を強化する。
一方、薄膜太陽電池の生産協業については、シャープとエネル社に欧州の生産会社を加えた3社で、イタリアに年間生産能力1GW規模まで拡張可能な薄膜太陽電池工場を建設する計画。第1次展開として年間生産能力480MWの生産体制を整え、2010年中頃の稼動を目指す。
3社は薄膜太陽電池のイタリアでの生産を行う合弁会社の設立に向けて、今年12月に合意文書を締結する予定。