富士重工業は、12月2日から約1年間の期間で予定されている郵便事業の環境対応車両実証実験に協力し、開発中の電気自動車、スバル『プラグイン・ステラ・コンセプト』を1台提供すると発表した。
実証実験は、電気自動車を郵便集配業務用車両として活用する際の、荷物積載時の走行能力、集配業務における運行性能を検証するのが目的。ニーズに合わせ、提供する車両を4人乗りの乗用車から後部座席を外し貨物車に改造するとともに、さらに集配業務の効率を配慮して荷室に棚を設置した。
提供する車両は、今年7月に北海道で開催された洞爺湖サミットで、メディアセンターなど会場周辺と近隣郵便局間の郵便物の集配に供されたものと同一の車両。
富士重は、将来の環境負荷低減のために大容量リチウムイオンバッテリーを用いた次世代電気自動車の研究開発に取り組んでいる。これまでに東京電力、神奈川県とともに40台の電気自動車を実際の交通環境の中で活用するなど実証実験を進めており、2009年の商品化を目指している。