トヨタが米国製SUV&トラックを中東などへ輸出

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米国トヨタ販売は30日、米国製の大型SUV『セコイア』、大型ピックアップトラック『タンドラ』の輸出計画を明らかにした。2008年12月から、セコイアは中東と南米へ、タンドラは南米へ出荷される。

現行タンドラは2代目で、2006年にデビュー。現行セコイアも同じく2代目で、2007年に発表された。両車はエンジンやシャシーなどのメカニズムを共用。全長5m超、全幅2mオーバーという大型ボディに5.7リットルV8を搭載。米ビッグ3の最後の牙城、「フルサイズトラック&SUV」市場を攻略するために、満を持して投入された。

しかし、ガソリン価格の高騰、サブプライムローン問題、金融危機の発生で販売は急減速。2008月8月、タンドラとセコイアを生産するインディアナ工場はセコイアの製造ラインを停止。タンドラを生産するテキサス工場は、2008年8月から全ラインの一時休止に追い込まれた。

今回発表された輸出計画は、インディアナ、テキサス両工場の生産再開に合わせた処置。トヨタは11月から両工場の生産再開を予定しており、タンドラとセコイアの輸出によって、少しでも稼働率引き上げを図る狙いがある。

とはいえ、輸出はスポット的なもの。トヨタの発表によると、セコイアは中東へ約1万5000台、南米へ約150台、タンドラは南米へ約1000台が出荷されるという。合計約1万6150台ではその効果は限定的だが、まずは市場の反応を探る試験輸出的意味合いが強いのだろう。

米国トヨタ販売のジムレンツ社長は「セコイアとタンドラは品質と使い勝手などの面で中東や南米の顧客を満足させられるモデル」と自信を見せるが、両市場での販売実績次第では、再び生産調整に入る可能性も否定できない。

《森脇稔》

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