気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年10月30日付
●景気対策20兆円超、首相きょう発表(読売・1面)
●日産、派遣780人削減へ、米国向け不振で(読売・8面)
●トヨタ、年間販売台数世界一の公算(読売・8面)
●高速、地方は休日1000円(朝日・1面)
●期間従業員150人日野自動車削減、米国向け大型車減産で(朝日・13面)
●次世代ディーゼル車、ホンダ発売延期、ハイブリッドに経営資源集中(産経・6面)
●GM世界販売11%減、7-9月期、低迷で合併交渉加速も(東京・3面)
●金融危機ロシア自動車産業減速、中古日本車排除図る(東京・7面)
●人こと:日本は衣食住の「住」が不十分、トヨタ自動車奥田取締役相談役(日経・11面)
●VW株最大5%ポルシェ手放す、株価安定狙う(日経・11面)
●車生産、16年ぶり高水準、4-9月、国内579万台、欧米向けは減速感(日経・13面)
●日野自、大幅な下方修正、今期純利益91%減、減産を表明(日経・17面)
ひとくちコメント
ダイハツ工業、日野自動車を含トヨタ自動車の08年1 - 9月期の世界販売台数が初めてGMを超え世界トップとなったという。きょうの各紙が取り上げているが、GMが発表した同期の世界販売台数は、前年同期比5.8%減の665万5751台だった。
既に発表済みのトヨタ自動車は前年同期とほぼ同じ705万1029台で、両社の差は約40万台。大詰めのGM-クライスラーとの合併交渉が実現しない場合は、トヨタの「年間世界一が視野に入ってきた」(毎日)。
トヨタは昨年の年間販売では約3000台差でGMに敗れた。創立70周年という記念すべき年を「世界一」で飾ろうと、メディアも後押ししたが、僅差で悲願は達成できなかった。今年はその無念を晴らす可能性が高いが、相手のGMは存亡の危機に直面している。トヨタも“不戦勝”のような「世界一」では手放しで喜べないだろう。