豊田通商は、南アフリカのバローワールドサウスアフリカ社(BWSA)が運営する南アフリカおよび周辺6か国向けのスバル車販売代理店のスバルサザンアフリカ社(SSA)に資本参加すると発表した。
現在、SSAは、年間2000台のスバル車と純正部品を販売しているが、今回、事業の拡大を図るため、豊田通商グループがSSAの発行する第三者割当の新株を引受ける。豊田通商グループの出資比率は50%となる。
スバル車販売代理店への出資は豪州に次ぎ2件目で、経営に直接関与する本格的な出資は今回が初めてとなる。
豊田通商は、2000年に南アフリカにアフリカ地域統括会社を設立、この統括会社を基盤にして、アフリカ23か国のトヨタグループの代理店事業、南アフリカトヨタの工場支援事業を展開している。
スバル車取扱いとしては、2006年に経営統合した旧・トーメンが、1992年から南部アフリカ地域向けに販売を開始し、同地域で累計1万台以上の車両を販売している。豊田通商がアフリカ地域に持つ自動車販売のノウハウを活用、重要な自動車市場である南アフリカでスバル車販売の拡大を図る。
南アフリカでの2007年の年間需要は約68万台で、今後も市場は伸長し、2012年には75万台、2015年には85万台を超える見通し。
今回の出資により、BWSAとの協業によるシナジーの追求、ディーラー網の再構築、ブランド浸透などを展開し、南アフリカ市場でのスバル車販売拡大を目指す。