ホンダ『オデッセイ』新型について「エクステリアデザインのコンセプトは、『センシャル・ダイナミズム』です。ダイナミックな塊感、官能的で上質な美しさ、力強さを表現しました」と語るのは、本田技術研究所デザイン開発室第1ブロック2スタジオの古仲学デザイナー。
「評価を頂いた先代のデザインですが、まだミニバンに見える。新型もオデッセイというブランドを大切に、一目でオデッセイと分かるデザインとしながら、ミニバンとしてのパッケージを押さえつつ、よりパーソナルでスポーティな方向へ振りました」。
「実は一列目辺りのタンブル(正面から見たキャビンの内側への倒れ込み)は、先代より立っています。しかしボディ後ろをグッと絞って倒し、スポーティさを強調しています。またAピラーは、先代より140mm後退させ、視界を良くさせると共に、キャビンを小さく見せています」。
「フロントノーズからキャビン、ルーフエンドへの伸びやかなモノフォルムと、曲率を連続的に変化させたドア断面やダイナミックで抑揚の付いたフェンダーなどのロアボディ。伸びやかさと力強さを融合した『ダイナミック・フュージョンボディ』と呼んでいます」。