三菱商事、ドイツのバイオペレット製造会社に資本参加

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三菱商事、ドイツのバイオペレット製造会社に資本参加
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三菱商事は、ドイツの大手バイオペレット製造・販売メーカーであるVNT社に45%出資すると発表した。VNT社の経営に参画して今後、欧州で需要が爆発的な伸びが予想されるバイオペレット市場に本格的に参入する。

バイオペレットは、木屑などの未利用バイオマスを円柱状に圧縮成型した再生可能燃料で、単位発電量あたりのCO2排出量が最も多い石炭と混焼することで、CO2の削減効果がある。

EUでは、地球温暖化防止のため、域内の発電電力量に対する再生可能エネルギー由来の発電比率を現在の5 - 15%程度を、2020年にEU全体で20%まで引き上げる目標を設定しており、これに伴ってバイオペレットの市場もここ数年、年率20%で成長している。2020年には、現在の600万tから4000万t以上に成長することも予想されている。

VNT社は現在、傘下に年産12万トンのペレット製造工場を持つほか、ドイツに7か所の物流拠点を設け、年間18万tのペレットを主にEU内の電力会社向けに供給している。今後、ドイツ国内で2010年を目処に、複数個所工場を新設し、約50万トンの製造・販売体制を構築する計画だ。

三菱商事は562万5000ユーロを投じてVNT社に45%出資、経営執行責任者(取締役)1人派遣することで、VNT社の経営に積極的に参画する。

今後は、主に新規プロジェクトの企画立案・ファイナンス・マーケティング面でVNT社と協業し、欧州におけるバイオペレットメジャー供給者を目指す。

《レスポンス編集部》

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