ボッシュ、デュポンなどが特許を開放…エコ・パテントコモンズ

エコカー 燃費

環境に貢献する特許を開放するという初の試みである「エコ・パテントコモンズ」に、ボッシュ、デュポン、ゼロックスが参加した。

ボッシュ、デュポン、ゼロックスが開放した特許の中には、燃料消費量や排出ガスの低減、自動車からの廃熱を有効エネルギーに転換するボッシュが開発した自動車関連技術、一部のリサイクル不可能なプラスチックを肥料に変えるというデュポンが開発した技術、土壌・地下水汚染の浄化にかかる時間とコストを大幅に削減するゼロックスの最先端技術、ソニーが開発した光ディスクのリサイクルに焦点をあてた技術、などがある。

持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)とIBM、ノキア、ピツニーボウズ、ソニーが2008年1月に設立したエコ・パテントコモンズは、持続可能な開発を支援するイノベーションの共有を通じて環境に有益なことを行える特別な機会を世界中の企業に提供する。エコ・パテントコモンズの目標は、環境保全のために既存技術の活用を促進し、新しいイノベーションを醸成する企業間の協働を促進すること。

新たに加わった特許を含めると、環境に貢献する開放された特許は倍以上に増えた。開放された特許はWBCSDが主催するウェブサイトに公開される。エコ・パテントコモンズへ開放された特許には、環境問題に焦点をあてたものや、汚染防止、省エネ、節水効果など環境保全にプラスの効果をもたらす製造やビジネスプロセスのイノベーションが含まれている。

今年1月のエコ・パテントコモンズの設立以来、特許を開放した各社に直接問い合わせが入っており、すでに少なくとも3件の開放された特許を使って他のもの活用されている。

《レスポンス編集部》

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