プレイステーション3版『頭文字D』・・・開発者に聞く

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ネットワーク機能で原作とゲームを繋いでいく

頭文字Dの原作は1995年にスタートした。以来10年以上に渡って連載され続け、幅広い世代に親しまれている。ゲームセンターには10代から20代前半の若者が多く、コミックは昔ながらの30代以上の読者がいる。では、PS3版のターゲットとなるユーザーはどのような人だろうか。たとえば「アーケード版が好きで、家でもやりたい」という人向けに作っているのか。それとも、プレイステーション3のユーザー層があって、ゲームセンターには行かないけれど頭文字Dを知っている人なのか。

「ゲーム好きと言うよりは原作を好きな人に売りたかった。ちょうど今回は原作の37巻が出るタイミングだったので、帯でも宣伝させて頂きました(藤本氏)

PS3を買っている年齢層は高いんですよ。サラリーマン20台後半から30代くらいです。アーケードに来る人は中高生が中心です。原作は長く連載していますが、実は読者は若いのではないかと。同じ読者がずっと買っているというよりも、常に若い読者に入れ替わっている。昔読んでいたけれど今は読まなくなったという人も多いかわりにどんどん若い読者が増えている。そういう印象があります」

なるほど、原作読者のうち、若い人はアーケード版を遊んでくれる。PS3版はアーケードでは取り込めなかった原作ファンへ向けた物らしい。

「原作を卒業している人は多いんじゃないか。もちろんずっと読んでいる人も多いと思いますが。だから、漫画を買っている人にも読んで貰いたいと同時に、かつて読んでいた人にも読んで貰いたい。実は、原作をダウンロード購入して読める機能が付いているんです。最近のヤツは読んでないな、とか、昔の話も読みたいなという人に向けた機能です。レースで遊んで、そういえばこのキャラクターはどんな走りだったっけ、というときにすぐに原作を確認できます(藤本氏)」

頭文字D』は知名度が高く、原作を読んでいなくても知っている人は多い。豆腐屋の兄ちゃんが古いクルマで最新のスポーツカーに勝っていく。その爽快さがクチコミでも伝わっている。だからアニメを見たりゲームを遊ぶにも抵抗がない。逆に言うと、まだ原作を読んでいなくて、アニメやゲームから頭文字Dに入ってきた人も多い。

「原作物なのに、原作を読んでいない人がけっこう多いんですよ。そういう人たちのためにも原作を読んで貰いたかった。だからダウンロードで読める機能にこだわったんです(藤本氏)」

コミックは1巻320円。コンビニで販売しているプラチナシリーズで、現在は胎動編の1巻から5巻までを購入できる。

PS3でネットワーク接続しているユーザーは少ないんですよ。でも、無料でクルマがもらえたり、本より安い価格でコミックが読めたり、そういうお楽しみ機能がきっかけでネットワークに繋いでくれたら嬉しい。繋げばそこからネットワーク対戦という新しい楽しみが待っていますから。ネットワーク対戦で自信を付けたら、ゲームセンターにも足を運んで欲しい(新井氏)」

PS3版の『頭文字D EXTREMESTAGE』には、原作を知るすべての世代へゲームを届けたいというセガの思いが込められている。そして、ゲームやアニメに親しんだ人々へ原作の面白さを知って貰いたいという仕掛けも作ってある。

本格的なレースゲームでありながら、ゲームの登場人物になった気分で遊べる。そんな新しい体験が『頭文字D EXTREMESTAGE』の特長だ。夢中でレースゲームにはまる喜び。原作の世界に入り込み、100%バトルに集中して勝負をモノにする快感を得たいのならば、PS3と『頭文字D EXTREME STAGE』を入手しよう。これがあれば公道レーサーの心の故郷、秋名山へ帰れるのだ。

(C)しげの秀一/講談社 (C)SEGA All manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved.

《杉山淳一》

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