三菱自動車が発表した2008年4 - 6月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が前年同期比65%増の99億円と増益となった。
グローバルでの販売台数は同7%減の33万8000台となった。日本や米国で低迷したが欧州やアジアなどが好調だった。
売上高は、販売車種構成の改善による増収効果はあったが、総販売台数の減少と円高の減収影響により、同3%減の6101億円となった。
収益面では、為替の円高影響や米国販売金融事業収益の減少などが悪化要因となったものの、欧州での台数増やアジア・その他地域での完成車販売比率向上など、各市場での販売車種構成の好転に加え、米国で販売費を始めとして、全社的なコスト低減を進めた結果、営業増益となった。
経常利益は、営業利益の改善に加え、利息収支の好転及び為替差益の増加もあり、前年同期よりも136億円増となる162億円となった。
当期損益については、経常利益の好転に加え、前年同期に計上した国内連結販売子会社の広域統合に関わる特別損失の解消などで、前年同期と比べて185億円改善し、103億円の黒字となった。
通期業績見通しは前回発表したものを据え置いた。