出光興産は22日、海外の連結子会社の会計処理を変更すると発表した。
同社連結子会社であるノルウェー現地法人出光ペトロリアムノルゲは、1989年のスノーレ鉱区油田の買収時に、原油・ガスの売上高の一部について、原油・ガス価格に応じて譲渡者へプレミアムを支払う契約を結んでいる。従来は原油・ガスの販売時に費用を計上してきたが、会計処理基準の変更に伴って今期の連結会計年度から将来債務を時価評価し貸借対照表へ計上することにした。
従来、連結決算を作成する場合、在外子会社の財務諸表は、子会社の所在地の会計基準に基づいて作成していたが、今期から国際財務報告基準(IFRS)で作成することにしたため。
会計処理の変更に伴って原油埋蔵量、原油先物価格などから合理的に将来債務を見積もり、連結貸借対照表の資産・負債へ同額計上することとになる。2008年期首時点においての影響額は約1900億円となる。負債計上にともなう連結純資産への影響は無いと、している。連結業績への影響も軽微としている。