大矢アキオ『喰いすぎ注意』…イタリア式自販機事情 タバコのはずが?

今回はイタリアの自動販売機のお話である。日本の感覚でイタリアに来ると不便なものに、「飲み物販売機の少なさ」がある。とくにこの季節ちょっと喉が渇いたとき、たとえミネラルウォーターであろうと手に入らないのは結構つらい。

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穴に手を入れて…

今回はイタリアの自動販売機のお話である。日本の感覚でイタリアに来ると不便なものに、「飲み物販売機の少なさ」がある。とくにこの季節ちょっと喉が渇いたとき、たとえミネラルウォーターであろうと手に入らないのは結構つらい。

ようやく販売機が置いてあるのは、大抵地下商店街や駅構内の隅っこといった、屋外でない所が多い。これは耐候性より、犯罪防止上管理が行き届きやすいところにしか自動販売機が置けないという実情がある。

飲み物に比べると、比較的多いのはタバコの自動販売機だ。こちらは街中にタバッキといわれるタバコ店が多いことに関係している。タバコの自動販売機はタバッキの店頭に置かれている。

面白いのは、夜間や休業日である。機器そのものを破壊されたり盗まれたりしないようシャッターを下ろすかわり、その間でも自動販売機を利用してもらえるよう穴やスリットがシャッターに設けられているのだ。

客は手を突っ込んで商品ボタンを押し、手を突っ込んで硬貨投入口にコインを入れ、最後にまたまた手を突っ込んで商品を受け取る。もちろん「タスポ」のようなシステムはまだない。さらに、「おつりは最大2ユーロまでしか出ません」といった釣銭限定型が多い。

このように少々困ったタバコ販売機であるが、唯一評価すべきことは大抵コンドームも一緒に売られていることだ。もちろん日本と同様、薬局の横に専用販売機もある。だが、タバコ販売機ならたとえ気弱な人でも何げなく買えるわけで、これは良いアイディアだ。販売機が店の完全自腹であるイタリアだからこそできる混載ワザという背景もあるが、日本でも導入するのはいかがだろう。
《大矢アキオ》

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