豊田通商とカザフスタン国政府系ファンド「KAZYNA」(カズナ)は、同国西部地域における石油化学品分野、農業分野、インフラ分野、エネルギー分野における相互協力を約する覚書を締結した。今後、両社メンバーによるプロジェクトチームを組成し、各事業を推進する。
カザフスタンは、資源国として注目を集めており、昨今の資源高を背景に急成長を遂げている。同社は2007年4月に駐在員事務所を開設し、同国を主要マーケットと位置づけ、各種取組みを推進してきた。今回の覚書の締結により、さらに広い分野にわたった取組みを推進することが可能となった。
今回の覚書の第1号プロジェクトとして、同国西部地域における肥料・発電複合プラントの共同事業実現を目指す。
プロジェクトは、同国の豊富な天然ガスを原料とする肥料プラントおよびガス発電プラント(300MW)の複合プラントを建設するもので、生産された肥料は同国の農業振興への、また電力は同国西部地域の電力不足解消の役立てる。
同社は、カザフスタンを単なる資源供給国とするのではなく、同国の産業発展に帰する案件の実現を目指すとしている。