独カルマン、創業者一族が保有株売却か?

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独カルマン、創業者一族が保有株売却か?
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カブリオレ技術や往年のVW『カルマン・ギア』で知られるカルマン社の創業家一族が、近い将来保有株を売却するのではないかとの憶測が流れている。

複数の欧州メディアが伝えたもので、一族は「現在、あらゆる可能性を精査している段階。どの案も否定できない」としている。

カルマン社はドイツ・ニーダーザクセン州オスナブリュックに本拠に置くサプライヤー。ブラジル、日本など海外拠点も含む従業員数は2007年末時点で8519人。

起源は1901年ヴィルヘルム・カルマンが手に入れたボディ製作工房に遡る。1955年には伊ギア社のデザインによるフォルクスワーゲン(VW)カルマン・ギアの受託生産を開始。1974年まで続くヒット作となった。

『ビートル・カブリオレ』、『ゴルフ・カブリオ』(初代 - 3代目)、『シロッコ』、『コラード』のほか、ポルシェ『356Bハードトップ』、『911 / 912』(1967 - 71年)、『914』などのボディ製作も手がけた。

近年は、クーペ・カブリオレ用パーツの開発&供給ビジネスを拡充。日産『マイクラC+C』、ルノー『メガーヌCC』などのルーフ部分は、カルマンがエンジニアリングおよび製造を担当している。

ただし現在ボディ製造全般を請け負っているのは、アウディ『A4』とメルセデスベンツ『CLK』の両コンバーティブルのみだ。A4は今年限りで生産終了予定である。

さらに、VWが現行ゴルフのカブリオ仕様の生産拠点を自社工場に決定したことも、カルマンの前途に陰を投げかけた。

1月のイタリアのカロッツェリア・ベルトーネ破産手続き開始をはじめ、ニッチカーの生産規模縮小は欧州各国のボディ製作メーカーに不安を与えている。

長年蓄積した伝統とテクノロジーを生かしたエンジニアリング部門に、いかに比重を移してゆけるかが彼らの早急な課題となろう。
《大矢アキオ》

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