オペル『インシーニャ』に賭ける期待

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独オペルは去る5月20日、7月22日から開催されるロンドンモーターショーで実車を発表する新型車『インシーニャ』に採用する、新エンブレムを公表した。新エンブレムは1963年から使われてきた稲妻マークをより立体的にし、新たに「OPEL」の4文字が刻まれている。

インシーニャは、オペルの新型ミッドサイズ・セダン。2001年に発表された『ヴェクトラ』の後継車となる。

エンジンは、ガソリンが4気筒140馬力からV6 260馬力まで3種類、ディーゼルが130および160馬力の2種類用意される。変速機はAT/MTともに6段。フロンドドライブのほか、「アダプタティヴ4×4」と名づけられた4輪駆動仕様もラインナップに加わる。

GMヨーロッパのアラン・ビッサー・マーケティング担当重役は、「インシーニャは、我々が導くオペルの、自信と刺激的の方向性を表した車」としたうえで、車格に相応しいものとして新エンブレムを採用したと説明している。

今日ヨーロッパでは景気減速に伴い、ルノーの下のダチア、フォルクスワーゲンの下のシュコダ / セアトといった、一段下のブランドに注目が集まる兆しがある。GMヨーロッパも、すでに韓国GM DAT製乗用車を「シボレー」ブランドで供給している。

ただし、オペルの格上げは急務であろう。本国ドイツやボクスホール・ブランド版を販売している英国を除き、オペル=コンパクトカーのイメージがあまりに強いからだ。

そうした中、インシーニャには、相応の期待がかかっているものとみられる。またそれに対して、オペルの高級化にユーザーがどのような反応を示してゆくかも興味あるところだ。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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