気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年5月21日付
●四川大地震 各施設も倒壊(読売・1面)
●東芝・富士通提携交渉、半導体、今秋合意目指す(読売・1面)
●NY原油130ドル目前(読売・9面)
●カブ6000万台、誕生半世紀、貫く基本設計(朝日・12面)
●トヨタ、米で生産の大型車を中東へ(毎日・8面)
●明解要解:インディカーシリーズで女性ドライバー優勝、男女区別なく並はずれた体力必要(産経・15面)
●中国でカローラ増産へ、トヨタ、長春で新工場建設(東京・9面)
●民放キー局、全社営業減益、スポットCM落ち込む(東京・15面)
●トラック、新興国で値上げ、日野やいすゞ、原材料高を転嫁(日経・11面)
●高齢運転の表示義務化、摘発は1年先送り、検察庁、周知を徹底(日経・38面)
●ヤマハ発が改善対策(日経・38面)
ひとくちコメント
原油の先物価格が1バレル=130ドルに迫る上昇を続けている。きょうの各紙は「20日のニューヨーク商業取引所の原油市場は、国際指標となる米国産WTI原油の先物価格が一時、前日終値より2ドル強高い1バレル=129.6ドルまで上昇した」と報じている。
記事によると、「ヘッジファンドを運営する米著名投資家ブーン・ピケンズ氏が経済専門テレビ局のインタビューで、年内に150ドルをつける可能性を示したとの情報をきっかけに急伸」(朝日)したという。
ピケンズ氏といえば、1980年代末にトヨタ自動車系の部品メーカー、小糸製作所の株式買い占めで注目された人物。麻布自動車の渡辺喜太郎氏の買い集めた小糸株を引き取る形で、トヨタを抜いて筆頭株主に躍り出た。青い目による日本企業“乗っ取り”の先駆けでもある。
筆者も駆け出しのころ来日したピケンズ氏を都内のホテルで“直撃”したことがあったが、第一印象はダンディで胡散臭さは感じられなかった。あれから20年、そのピケンズ氏は、先ごろ、米ヤフー株1000万株を取得したことでも話題を集めた。まさに「スズメ百まで……」である。