マツダが25日発表した2009年3月期の連結決算見通しによると、為替変動や原材料費高騰などの影響により、純利益は23.8%減の700億円の予想とした。減益は8期ぶりとなる。
小売りベースの販売は、日本と北米がほぼ横ばいとなるものの、欧州で10%、中国で約8割の増加を計画。世界では9%増の148万台と順調な拡大を見込んでいる。売上高は為替のほか会計基準変更の影響もあって13.7%減の3兆円の予想。
為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=150円を前提とし、営業利益段階での円高による減益影響は780億円にのぼる。原材料費の高騰はコスト低減でカバーするものの、削減効果は90億円にとどまる。
この結果、営業利益は29.1%減の1150億円の予想とした。東京で会見した山内孝副社長は「外部環境の悪化に対しコスト革新活動を加速するなど、ビジネス効率を高めていきたい」と語った。
新中期計画の初年度となった08年3月期は営業利益が2.3%増の1621億円、純利益は24.5%増の918億円と、4期連続で過去最高を更新した。