フォード、第1四半期決算に1億ドルの黒字

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フォード、第1四半期決算に1億ドルの黒字
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フォードモーターが24日、第1四半期の決算報告を行ったが、その結果はデトロイトを驚かせた。今年に入りアメリカ国内では販売減が目立ったフォードだが、総売上額435億ドルで1億ドルの黒字を計上したためだ。

このニュースを受けフォード株には買いが殺到し、木曜日の終値は11.7%の上昇となった。昨年同期の結果は売り上げ430億ドルに対し3億ドル弱の赤字決算だった。

北米では昨年が6億ドル強の赤字だったのに対し、今年は4500万ドル、と赤字が減少。元々好調だった海外市場の黒字を、今年は国内が打ち消さなかった、という結果となる。

フォードモーターCEOアラン・ムラーリー氏は、「フォードは17億ドルのコスト削減に成功したが、うち12億ドルはアメリカ国内で達成したもの。フォードの“ウェイ・フォワード”改革は着実に実を結んでいる」と語った。

次の目標は、アメリカ国内でも黒字に転じることだが、これについては「今年中の達成は困難かも知れないが、2009年には黒字に転換する」との見通しも語っている。

フォードモーターはすでに今年のアメリカ国内生産目標を10万台近くカットしているが、国内市場が回復しなければさらなるカットも視野に入れている、という。現在フォードが予想する今年のアメリカ自動車販売台数は1530 - 1560万台で、それに見合う生産スケジュールを立てることで在庫を抱える危険を回避する方針。

今後フォードがどこまで国内の赤字を縮小できるのか、市場が注目している。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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